同居のファンキーばあちゃん③

投稿者: | 2017-08-04

橋本が部屋で出かける準備をしていたある日の昼下がり、突然ドアがノックされ、何かと思って開けたら
ばあちゃんが困り顔で立っている。

「これ開けてくれ」と。

 

差し出されたのは、

ワインのボトル。。。

 

 

彼女、89歳にして、大酒飲みなのだ。

 

その30分後に橋本が玄関に向かおうと彼女のいるダイニングに行くと、すでにそのワインボトルはほぼ空。

「行ってくるね(Have good one)」のあいさつに彼女、「Bye bye, baby」と、ワイルドなウィンクで返してくる。

橋本が彼女を「ファンキー」と言う最大の理由である。

橋本もかなりの酒飲みだが、大音量でトランプ大統領関連のラジオをつまみに、ボトルを30分で空ける89歳にはどんな飲み場でも会ったことがない。

世の中にはこんな風に生きとる人もいるのか。。
なんや幸せなんだろな。

 

そう関心していたところ、
彼女には、さらにもう1つ大きな特徴があることにすぐ気付かされる。

 

別の日、彼女がまた橋本の部屋のドアを叩く。
「どうしたの?」と聞くと、「これから昼寝をするからこのカバンを預かっておいてくれないか」と、貴重品一式をボンと渡されたのだ。

「?」な顏で戸惑うと、彼女からとんでもない告白を受ける。

「I have habit of sleepwalking(夢遊病なのよ)」

 

( ゚Д゚)whaaaat

「そ、そうなのねー。お休みー」
と荷物預かり、ドアを閉めてようやく分かった。

どうして夜にヘルパーが来るか。
そして、どうしてそのヘルパーが帰った明け方の5時から昼の部のヘルパーが来るまでの間、彼女の部屋の前に、大きなソファがバリケードのように置かれているのか。

後から聞いた話、彼女、時々アパートの廊下にまで出てしまうらしい。夢遊病ゆえ、どうして自分が外に出たのか、そもそも外に出た事実すら忘れてしまっている。

もしこのコトを知ってたら、このアパートに入らなかったか。
……いや、入った(笑)

まあ、父ちゃんの記憶障害のおかげ(?)で、記憶のない人の扱いには慣れているため、むしろばあちゃんに「安心していい夢見ろよ(-ω-)/」と眠りの世界に送り出せるというか。

 

その代り、すぐに鍵を変えた。
彼女いわく、どんなに深い夢遊病でも、今までこの部屋に入ったことはない、とのこと。

 

いやいやいや。。。
変えますwww